媛西電車2000系

↑2000系1次車(旧塗装)

↑2000系2次車(1500型編入編成)

↑2000系(新塗装)

 

 2014,ダイヤ改正による本数増加のために製造されたのが2000系だ. 1000系を増備する予定だったものの,最初の編成が製造されてから10年以上経っているためいまさら1000という声も多く,全く新しい通勤電車として製造することになった.

 

 車体は19メートル級アルミ製車体.直流専用電車として製造された. 性能なども1000系より向上し,騒音や使用電力を大幅に減らした. インバーターは最新のIGBT素子を導入,さらに前面デザインは黒を基調としたデザインになるなど,媛西電車の新しい顔となった.

 

 パンタグラフは松山側先頭車と西宮側電動車にそれぞれ1台ずつ装備. 非常時のために中間付属車2300型には1000系と同じく簡易運転台が装備された.

 

 2000系は1次車から3次車まであるが,製造時期が違うだけで性能や外観はほとんど変らない.

 

以下が1次車だ.

 

 (Mc)  (M’)    (T)    (T)    (M)   (M’c)

 

2000-2500-2300-2301-2501-2001 (2014.3)

 

2002-2502-2302-2303-2503-2003 (2014.7)

 

2004-2504-2304-2305-2505-2005 (2014.11)

 

2006-2506-2306-2307-2507-2007 (2015.3)

 

2008-2508-2308-2309-2509-2009 (2015.7)

 

 1次車はすべて新造されたが,ダイヤ改正により普通電車4連化が計画されていたため,6連の1000系車両が4連に短縮され,2次車にはその際余剰となった1500型が組み込まれることとなったため,制御電動車と付属者のみの製造となった.

 

 (Mc)   (M’)     (T)    (T)     (M)    (M’c)

 

2010-(1550)-2310-2311-(1551)-2011 (2015.9)

 

2012-(1552)-2312-2313-(1553)-2013 (2015.11)

 

2014-(1554)-2314-2315-(1555)-2015 (2016.1)

 

2016-(1556)-2316-2317-(1557)-2017 (2016.3)

 

2018-(1558)-2318-2319-(1559)-2019 (2016.5)

 

 2次車のみ,1000系の余剰となった予備部品などを転用したため,主電動機が1000系と同じになっている.

 

 2000系に編入された1500型は塗装も車番も変更されなかったため,塗装パターンの異なる2000系との混結となった. なぜ2000系を4連としてそのまま運行せず,わざわざ1000系を4連化して2000系に編入したのかはよくわかっていない.

 

 2000系の導入はこれで終わりと思われたものの,最後にもう1本が3次車として製造された.

 

 (Mc)  (M’)    (T)    (T)    (M)   (M’c)

 

2020-2510-2320-2321-2511-2021 (2016.8)

 

 3次車は1次車と性能も概観もかわらない.2500型は製造順の連番となり,先頭車と中間車の番号下2桁が一致しなくなってしまった.

 

以上11編成56両で2000系の増備は終了した.

 

 ちなみに2000系と編入された1500型は全車,フルカラーLED行き先表示機を備えている.

 

 媛西電車では塗装色の変更がすすんでいるが,2000系も2019年から順次,塗装を薄めのパステルピンクに変更する予定だ.塗装パターンは変らず,色が少し変るだけなので,新塗装になったかどうか見極めるのは難しいと思われる.