媛西電車3000系

↑3000系量産先行車

↑3000系量産車

 

 新路線,今治線用として製造が始まったのが3000系だ.

 

 2000系の製造が終わった201610月に製造された3000系のトップナンバーは四国地域初の通勤電車ということで量産先行車としてデビューした. 車体は19メートル級アルミ製車体.京阪神地域への乗り入れも考慮にいれ,交直流両用電車として製造された.性能などは2000系より少し向上させ,台車は2200系と同じくHN201を通勤電車として試験的に採用した. 前面デザインは黒と円を基調としたデザインとし,2000系とは違う可愛さとかっこよさを持たせた. パンタグラフは両側の先頭車に1台ずつ装備. 中間車1両の3両編成として製造されたため,非常時の簡易運転台は廃止され,先頭車には京阪神地域で6両編成として活躍するために1400系と同じ自動密着連結器を装備した.

 

(Mc)    (T)   (Mc)

 

3000-3300-3001 (2016.10)

 

 デビュー当初は媛鉄新居浜~媛鉄松山間の急行として活躍していたが,すぐに媛鉄西宮~媛鉄松山間を朝,夕時間帯に結ぶ特急の運用に変わった. セミクロスシートの通勤近郊両用の電車は特別料金なしの特急として人気を博し,デビューから3ヵ月後に量産が決定した.

 

 しかし, ダイヤ改正で1000系を4両化した際に余剰となった中間電動車が鳴門車庫にこれからたくさん溜まっていくことが懸念され,2000系の増備も終わったことからその中間電動車を改造・リニューアルして3000系量産車を製造することになった.

 

(Mc)    (T)   (Mc)

 

3002-3301-3003 (2017.3)

 

3004-3302-3005 (2017.4)

 

3006-3303-3007 (2017.5)

 

3008-3304-3009 (2017.6)

 

3010-3305-3011 (2017.7)

 

3012-3306-3013 (2017.8)

 

3014-3307-3015 (2017.9)

 

3016-3308-3017 (2017.10)

 

 中間車からの改造だが,乗務員室扉や運転台が取り付けられる大規模な工事が行われ,前面に貫通扉の名残である中央の非常扉兼貫通扉以外は中間車からの改造とはほとんど分からなくなっている.

 

 性能は床下・台車を1000のをそのまま使用したため3000系の量産先行車より劣っている.冷房装置も2台で1000系の名残は少し残る.

 

 以下が改造前番号との対照表だ.

 

               (Mc)   (T)   (Mc)

 

1527-1526-1528 → 3002-3301-3003

 

1529-1530-1531 → 3004-3302-3005

 

1533-1532-1534 → 3006-3303-3007

 

1535-1536-1537 → 3008-3304-3009

 

1539-1538-1540 → 3010-3305-3011

 

1541-1542-1543 → 3012-3306-3013

 

1545-1544-1546 → 3014-3307-3015

 

1547-1548-1549 → 3016-3308-3017

 

 塗装は2000系と同じパターンで以前より薄めのパステルピンクとなり,コーポレートマークも1000系量産先行車で採用した白とパステルピンクのデザインに戻った. この3000系の塗装やコーポレートマークは新塗装としてその他の形式のリニューアル時に施されることとなった.

 

3000系は20181月に開業した今治線や朝夕の特急として活躍し始めたが,今治線内では3両編成の3000系だと空席が余りにも多く,今治線運用は後にデビューした3600系や3800系に変わった. 特急も小松で今治城行きと媛鉄松山行きに分割連結が可能な3600系が使用されるようになり,3000系の活躍場所は四国から京阪神エリアに移ることになった.

 

 現在は主に舞姫線の普通・通勤準急として通勤近郊両用電車のよさを発揮している.