媛西電車1000系

1000系は媛西電車開業とともにデビューした通勤型車両です。

6両編成30本と4両編成10本の計220両が製造され、現在は京阪神地区で運用しています。

2020年以降は新型車両のデビューと共に短編成化され、パンタグラフの増設や移設が行われました。その際に余剰となった中間車両はリニューアルのうえ他形式に組み込み、現在も全車両が活躍しています。

最初期に製造された1000Fと1002Fの2編成は鋼製のため、快速特急用車両と同様、車両全体を桃色に塗装しています。



媛西電車1200系

1200系は快速特急用車両として2005年の媛西本線全通時にデビューしました。

車体デザインは1000系と同じですが、アルミ製ながら車両全体を桃色に塗装することで容易に識別できるようにしています。

座席は基本的に通路を挟んで2人掛けクロスシートを配置しいますが、京都方面の1両のみ座席間隔を広げた他、1人掛けシートと2人掛けシートの組み合わせにしており、ゆったりと過ごしていただける特別車両としています。



媛西電車1400系

1400系は朝ラッシュ時の混雑緩和を目的に試験的に製造された車両です。

媛西電車の通勤電車は1車両あたり3つの扉を設けていますが、1400系は5つの扉を設けることで駅での乗降時間短縮を図りました。

しかし、他の車両と扉位置が違うためホームドア設置の障害になっていたこと、尼崎駅と三国駅に退避設備を設けたことによる増発から混雑が緩和され、京阪神地区の運用からは退きました。

現在は3扉に改造され、松山地区で活躍しています。



媛西電車1600系

1600系は四国での長距離普通電車用に製造された2両編成の近郊型車両です。

1両あたり2つの扉を設け、扉間は転換式クロスシートを配置しており、普通電車でありながらも着席時は快適に過ごしていただけるようになっています。

編成を組む2両のうち、西宮寄りの車両には車いすのままご利用いただける多目的トイレを設けています。



媛西電車1800系

1800系は四国地区内での普通電車用に製造された1両編成の近郊型車両です。

車内は乗務員室直後以外は転換式クロスシートで、トイレも設けています。

ワンマン運転に対応しており、主に今治・芸予線で活躍しています。